過去の展覧会

キム・セリョン展 GARDEN

Seryung KIM Garden1 Tachibana Gallery 橘画廊
Kim Seryung exhibition “GARDEN”
2017年4月5日~16日(正午~午後7時、月・火曜休) 

版画の技法の一つであるモノタイプとコラグラフィーなどによって想像上の庭園を表現する韓国の若手アーティスト、キム・セリョンの個展です。キムは子どものころ、韓国清原郡の小さな村で花や蝶とともに時を過ごし、繊細な蝶の羽、バラの花びらの色、ユリの香りなどから霊感を得て育ちました。そして今、子どものころの記憶に触発されながらも、自らの「庭園」の中で郷愁にとどまらない感情を探っています。 

作品のモチーフはユリ、ハイビスカス、バラ、デイジー、パンジーなど。これらは季節や土地との関係を切り離され、キムの作品である画面上に浮遊しています。その印象は繊細でファンタジック。自然の一部を切り取ったイメージではなく、草木や太陽の光、風などが入り混じった有機的なイリュージョンと言った方がよさそうです。 

主な技法は、さまざまな素材を版に載せたうえで刷るコラグラフィーとモノタイプ、木版画です。多彩な色を生み出すため手描きのモノタイプを利用し、多様な質感と明暗を表現するためにコラグラフィーを使っています。花粉や花びらの質感は砂で、太陽の光が植物に反射したときのコントラストは接着剤で表すなど、コラグラフィーの材料は多様で、それらがつくる触覚的イメージにも特徴があります。

キム・セリョンにとって庭は「おとぎ話の世界」。神秘の空間を四角い枠に閉じ込め、忘れかけていた驚きを伝えています。14点を出品予定。作品はすべて一点ものです。上の画像は「Garden1」(2017年、コラグラフィー、モノタイプ、木版画、60 x 90 cm)、下の画像は「The Butterfly inside of Flower」(2015年、コラグラフィー、モノタイプ、 55 x 55 cm)。


キム・セリョン 1983年韓国・大邱(テグ)生まれ。2015年アカデミー・オブ・アート大学(サンフランシスコ)芸術修士号取得、同大学スプリングショー第3位。  

Korean artist Kim Seryung’s first solo show will be on view at the Tachibana Gallery in Tokyo from April 5 to 16, 2017. Kim grew up in a small rural area in South Korea where she was always playing with flowers and butterflies, which she took as rich sources of inspiration for her art. Now she explores various shapes of petals, textures of butterfly wings, organic colors, and movements of flora and fauna in her works. 

Kim’s primary mediums are abstract collagraphy, monotype and wood cut. She uses monotype by hand painting for diverse color and creates collagraphs with many kinds of materials such as sand, glue, string and paper for various textures and values. These multiple layers of monotype, collagraphy and woodcut reveal the unique descriptions of her organic world in her “Garden”. This exhibition will present around fourteen works by Kim.

KIM Seryung
1983 Born in Daegu, Korea
2015 BFA, Academy of Art University(AAU), College of Fine Arts, Printmaking Department, San Francisco, USA
2016 Study in Hongik University Graduate School, College of Fine Arts, Printmaking Department, Seoul, Korea 

2015 AAU Spring Show Third Place

 

 

 

ソウルで伊東敏光展


彫刻家の伊東敏光が3月8日から31日まで、ソウルのクムサンギャラリ
ーで個展「Collage – Memories In Scenery」を開きます。伊東は2014年から韓国のアートフェアに出展していますが、個展は今回が初めて。昨年、東京芸術大学大学美術館陳列館で披露した飛行機型彫刻「Miyajima787」(画像、2016年、木、147 x 400 x 430 cm)をはじめ、新作の「磨崖三尊」(2017年、木、53 x 56 cm)、「石仏」(同、同、48 x 45 cm)など、合わせて十数点を出品します。

Toshimitsu Ito’s first solo show in Korea will be on view at Keumsan Gallery in Seoul from March 8th to March 31st. This exhibition presents over 10 sculptures by Ito including the large airplane-shaped sculpture “Miyajima 787” (2016, Wood, 147 x 400 x 430 cm).

 

台湾で浅野綾花展

浅野綾花「日曜日があふれて」 橘画廊
浅野綾花が2月25日から3月26日まで、台湾台中市のYIRI ARTS(伊日藝術)Taichung Spaceで個展「お別れの時-Farewell time-」を開きます。浅野は2015年から台湾のアートフェアに出展していますが、個展は今回が初めて。日常の出来事の痕跡である紙片のコラージュを取り入れた銅版画と、銅版画だけの作品を展示します。

台湾には1カ月間滞在し、現地での制作も予定しています。画像は「日曜日があふれて(Sweet Sunday)」(2016年、エッチング、コラージュ、28.6 x 37.7 cm)。

3331 Art Fair 2017

Takashi Inaba Tachibana Gallery
東京都千代田区のアートセンター、3331 Arts Chiyodaが主催する展覧会形式のアートフェア、3331 Art Fair 2017 -Various Collectors Prizes- に、橘画廊の推薦で柴田謙司と稲葉高志が参加します。会期は2017年3月17~20日、会場は3331 Arts Chiyoda 1階メインギャラリー。柴田は「Locked in the Ether」シリーズの写真9点、稲葉は 鏡の作品7点を出品します。

同アートフェアには、3331と外部選定委員、コマーシャルギャラリーが推薦する作家約75人が参加します。画像は稲葉高志「Layers of time 201608251756」(2016年、樹脂、ガラス、アルミニウム、60.5 x 45.3 cm)。詳細は3331 Art Fairウェブサイト

河合真里展 images

河合真里 Mari Kawai standing 橘画廊 Tachibana Gallery
Mari Kawai exhibition images
2017年2月25日~3月18日(正午~午後7時、日・月・火曜休)

河合真里は、はっきりとした色と形を用いながら、平面上にしかない架空の存在を描き出すペインターです。一つの画面に一つだけ(複数であっても少数)描かれるモチーフは、人型の埴輪のようなものであったり、動物の骨かネコの手のようなものであったり、なじみがありそうでないものばかり。両義的でときにはキッチュ(まがいもの気取り)にも見えるイメージは揺れ動きつつ存在感を発揮しています。

上に画像を掲げた「standing」(2016年、油彩、カンバス、91 x 72.7 cm)を描いたのは、中国古代の副葬品である俑(よう)を見て形の面白さにひかれたのがきっかけでした。両手を胸の前で組んだ人形のようにも、花瓶のようにも見える「それ」は正体不明でありながら、貴族的な雰囲気を漂わせています。 

こうしたイメージはどこから来るのでしょうか。河合の絵画は、対象を見てそっくりに描いたものでも頭の中のイメージを写しとったものでもありません。既存のイメージを借りたうえで、描いては見て、見ては描いてを繰り返す中で生み出されたものです。そのような制作には、手作業を前提としている点で、絵画の本質である「媒介性」が際立っています。 

そして、多くの作品に共通する、ゆるやかな曲線の親しみやすさや静的な平面性にも特徴があります。衝動に走らず、陶酔せず、時間をかけて最後は理性的にまとめ上げる。そんな個性とスタンスによって生まれた作品には目を奪うようなインパクトはなくとも、じわじわと効いてくる刺激にあふれています。新作の油彩画約10点を出品予定。下の画像は「tub」(2016年、油彩、カンバス、53 x 65.2 cm)。 

河合真里 Mari Kawai tub 橘画廊 Tachibana Gallery
河合真里(かわい・まり) 1987年兵庫県生まれ、2012年武蔵野美術大大学院造形研究科美術専攻修了。同年トーキョーワンダーウォール準大賞を受賞。
<主な展覧会>
2016年 個展「naming」(数寄和/東京)
2015年 個展「project N59」(東京オペラシティアートギャラリー)
2014年 グループ展「膜をほどこす」(橘画廊/大阪)
2013年 個展「TWS-Emerging210 層の記憶」(トーキョーワンダーサイト本郷)
            個展「トーキョーワンダーウォール都庁2012 ある光景」(東京都庁)
<アートフェア>
ART in PARK HOTEL TOKYO 2017、ULTRA2014、AHAF SEOUL 2014

Pages: 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ...17 18 19 Next