過去の展覧会

神戸アートマルシェ2013に参加

橘画廊はホテル型アートフェア「神戸アートマルシェ2013」に参加します。アーティストは谷口和正(彫刻)、稲葉高志(鏡の作品)、中井敦子(油彩画・水彩画)、田中麻子(彫刻・水彩画)と寺村サチコ(繊維造形)です。部屋はオーシャンビューの1317号です。神戸アートマルシェは今回、神戸ビエンナーレ2013の一環として開かれます。

日時: 10月4日(金)~6日(日)午前11~午後7時
会場: 神戸メリケンパークオリエンタルホテル13階
入場料: 1,000円 

谷口和正(たにぐち・かずまさ) 1964年京都生まれ。武蔵野美術大学大学院美術専攻彫刻科修了。近年はneutron kyoto(京都市)、neutron tokyo(東京)などで個展。2013年には橘画廊で「FRAGILE4+いしかわゆか」を開催。

稲葉高志(いなば・たかし) 1965年大阪生まれ。88年関西学院大卒、独学で美術作品の制作を始める。近年はArtist Space CERO(大阪市)、MI gallery(同)などで個展。2006年から国際アートプロジェクト「PUZZLE PROJECT」の企画、運営も。出品予定の「鏡の作品」は透明なガラスと透明な樹脂などを素材に制作する。

Takashi Inaba organic-inorganic_exchange Tachibana Gallery
稲葉高志「organic / inorganic exchange region 500-1」(樹脂、ガラス、アルミニウム、50×50センチ)

中井敦子(なかい・あつこ) 1979年大阪生まれ、2005年京都市立芸術大美術学部油画専攻卒。ギャラリーモーニング(京都市)、橘画廊(大阪市)などで個展。

田中麻子(たなか・あさこ) 1983年千葉県生まれ、2007年多摩美術大美術学部彫刻学科卒。10年、12年人形町visions(東京)で個展。13年橘画廊(大阪市)で個展「Bless you」。

Asako Tanaka Tachibana Gallery
田中麻子「ナディアのはらっぱ」(鉄)

寺村サチコ(てらむら・さちこ) 1986年兵庫県生まれ。2010年多摩美術大美術学部卒、12年同大大学院美術研究科修了、橘画廊で個展「今夜は女の子」。13年、橘画廊で個展「MY SWEET FLOWERS」 。

宮本佳明「福島第一さかえ原発」

Katsuhiro Miyamoto The Fukushima No.1 Sakae Tachibana Gallery
2013年8月10日~10月27日、あいちトリエンナーレ

名古屋の中心部に福島第一原発があったらどのように見えるのか。建築家、宮本佳明が国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2013」(8月10日~10月27日)で、福島第一原発をモチーフにした新作インスタレーション「福島第一さかえ原発」を披露します。メーン会場である愛知芸術文化センターの地下2階から地上10階までを使い、同原発のフォルムを描く展示です。

インスタレーションの素材は赤と黄のカッティングシート。巨大な吹き抜け空間がある同センターの床、壁、天井などに、幅5センチのテープ状にしたシートを貼り、福島第一原発の原子炉格納容器、原子炉圧力容器、炉心それぞれの断面線などを実物と同じ寸法で示します。鑑賞者はロビーや吹き抜けのバルコニー、ガラス張りのエレベーターの中など任意の場所から張り巡らされたテープを眺め、原発の大きさを想像することができます。

宮本は福島第一原発の建屋が同センターの建物にすっぽり入ることに着目し、インスタレーションを考えました。「原発」といっても、テレビやパソコンの画面でしか見ていなければ現実の問題として向き合うのも容易ではありません。そこでまず原発の大きさを体感してもらうのが作品の狙いです。

建築家の視点で原発の図面を検討し、わかったこともありました。例えば「建屋が格納容器を支えているのではなく、格納容器が建屋を支えていること」がその一つです。宮本によると、建屋自体はきゃしゃな構造で、その機能は作業のための内部空間の確保だけです。このあたりが「建物」ではなく「建屋」と呼ばれる理由なのかもしれません。

同センターの8階ギャラリーには、2012年に話題を呼んだ「福島第一原発神社」を展示します。「福島第一原発神社」は、同原発の建屋にアイコンとなる和風屋根を載せ神社として丁重に祀(まつ)るプロジェクトで、同年3月、橘画廊で発表。秋には、会津・漆の芸術祭2012(福島県主催)でも展示しました( 「原発神社」デザインの背景)。今回の展示が3か所目です。

宮本佳明(みやもと・かつひろ) 1961年兵庫県生まれ、87年東大大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。96年第6回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展(共同作品)金獅子賞。現在、大阪市立大大学院教授。

寺村サチコ展 MY SWEET FLOWERS

Sachiko Teramura Tachibana Gallery
Sachiko Teramura exhibition  MY SWEET FLOWERS
2013年7月3~14、23~27日(会期中無休)

チョウでもハエでもえり好みをせず受け入れるノイバラ。ハナバチだけに相手を限り、ほかの昆虫には蜜を吸わせないレンゲソウ。植物は花の色や形、大きさ、蜜の場所を変えることで、花粉の運び手である昆虫や鳥の行動を操る戦略を進化させてきました。繊維造形作家の寺村サチコはそうした植物を造形上の参考にしながら、シルクオーガンジーを素材に立体を制作しています。

「夢見て咲いている」と歌われるミズバショウの純白の部分は花びらではなく葉が変形したもの。実際には円柱状の穂に小さな花がたくさんついているだけですが、大きな花のようなもので昆虫を誘うのは策略といってもよいほどです。寺村が興味を持つのは植物や花の美しさだけではなく、その裏側にある毒の部分。「可憐な感じだけれど、ずるさもあれば毒もある」。彼女がイメージする植物は素朴とは言い難い存在です。

技法は絞り染めと型染め。絞り染めは、一枚の平らな生地を引っ張って括(くく)る、縫って引き寄せる、ひだをつけて縛る、といった行為を繰り返し、布を防染しつつ形を記憶させる染色法です。寺村はこの技法を駆使して、平面である布を立体に変化させます。また、型染めは型紙を用いて文様を染め出す染色法で、文様のリピートに特徴があります。

今回の個展でイメージソースに使ったのはミズバショウ、レンゲソウ、クロッカス、ノイバラ、スイートピーなど。ねっとりした黄色い花を持ち、「春の妖精」の一つといわれながらも毒性の強いフクジュソウも含まれます。それらを基に生まれたテキスタイルの立体作品が、甘い汁を分泌するかのように空間いっぱいに誘惑の戦略を繰り広げます。

15~22日は個展を中断しますが、この間、ART OSAKA 2013に、「少し病んだ女の子」をイメージした作品を出品します。
(正午~午後7時、最終日は午後5時まで)

寺村サチコ(てらむら・さちこ)
1986年 兵庫県生まれ
2010年 多摩美術大美術学部卒
      神々への捧げものアートコンペ優秀賞
2011年 赤穂市立図書館ギャラリーで個展
      前橋アートコンペライブ・グランプリ
2012年 多摩美術大大学院美術研究科修了
      橘画廊で個展「今夜は女の子」

ART OSAKA 2013に参加

橘画廊は7月に開かれる日本最大のホテル型アートフェア「ART OSAKA 2013」に参加します。アーティストは伊東敏光(彫刻)、福元章子(日本画)、寺村サチコ(繊維造形)、福田遼子(油彩画・水彩画)。部屋番号は6314号と6325号です。

日時: 7月19日(金)午後2~8時(プレビュー)
    7月20日(土)午前11~午後6時、21日(日)午前11~午後7時(一般公開)
会場: ホテルグランヴィア大阪26階(JR大阪駅直結)
出展ギャラリー: 52
入場料: 1,500円

Tachibana Gallery is proud to participate in ART OSAKA 2013.
Room Number: 6314&6325
Artists: Toshimitsu Ito, Shoko Fukumoto, Sachiko Teramura, Ryoko Fukuta
Date: July 19 Fri. (VIP preview)  
         July 20 Sat., 21 Sun. (Public Open)
Venue: Hotel Granvia Osaka 26th floor 
Participating Galleries: 52
Admission: ¥1,500/ 1 day pass
For details: ART OSAKA website

伊東敏光
1959年 千葉県生まれ
1985年 東京芸術大美術学部彫刻科卒
1987年 東京芸術大大学院美術研究科修了
2006~07年 米ペンシルバニア大大学院で在外研修
現在 広島市立大芸術学部教授
「風景彫刻」の制作に挑む彫刻家。2013年4月、橘画廊での個展に出品した飛行機型の彫刻「AA60」はその大きさで見る人を圧倒しただけでなく、翼や胴体部分に置いた石をテキサスの山やアリゾナのサボテンに見立てる東洋的な表現でも大きな反響を呼んだ。同作品は6月6日から7月15日まで泉美術館(広島市)に展示。ART OSAKA 2013では、「AA60」の小型版を出品する。

福元章子
1984年 大阪生まれ
2010年 京都市立芸術大大学院美術研究科絵画専攻日本画修了

人物や花、昆虫などを繊細な色遣いで描く日本画家。目の粗い麻布をあえて支持体に用い、顔料である岩絵の具と支持体の双方の力を活かす。独特のマチエール(絵肌)と穏やかな色彩のコンポジションが鑑賞者の想像力を揺さぶる(写真は「少しの不穏と」)。

 寺村サチコ
1986年 兵庫県生まれ
2010年 多摩美術大美術学部卒
2011年 前橋アートコンペライブ・グランプリ
2012年 多摩美術大大学院美術研究科修了
日本伝統の絞り染めと型染めの技法を用いて「少し病んだ」女の子たちを表現する繊維造形作家。昆虫を誘い蜜を吸わせる代わりに花粉を運ばせる花か、海の中をふわふわと漂い魚を捕食するクラゲのような立体造形物を制作している。ART OSAKA 2013をはさみ、7月3~14日、23~27日、橘画廊で個展を開催。

福田遼子
1987年 徳島県生まれ
2011年 鳴門教育大大学院美術コース修了
2012年 国展新人賞
本来は色も形もないはずの生命の存在を表現する抽象画家。ピンクや青などの明るい色を使い、曲線を丹念に描き込むことによって有機的な形をつくり出していく。「生まれる前に体験した胎内を漂う感覚や体液に浸る感覚」がイメージのよりどころ。

Toshimitsu Ito
Toshimitsu Ito is a sculptor who is forging ahead in the new field of “scenic sculpturing.” His airplane-shaped sculpture AA60(wood, stone, 406 x 412 x 160cm) exhibited at Tachibana Gallery in 2013 had an overwhelming affect on people. His use of stones on the plane to express the cactus of Arizona, and mountains of Texas echoing the Japanese tradition of Mitate, art of resemblance, was a big sensation. This sculpture is being exhibited at the Izumi Museum of Art in Hiroshima from June 6th to July 15th. He will also be submitting miniature edition AA60 to ART OSAKA 2013.

Shoko Fukumoto
Shoko Fukumoto is a painter who draws people, flowers, and insects using a special and delicate coloration. She ventures to use coarse linen for supports and utilizes unique features in both supports and mineral colors. The composition of unique matiere, and mild colors inspires the viewer’s imagination.

Sachiko Teramura
 Sachiko Teramura is a fiber molding artist who, in her art, uniquely expresses “an interesting yet sickly image” of young women using a special technique of Japanese traditional-dyeing and print.  She has produced three-dimensional flower-like objects reminiscent of life forms allowing insects to carry pollen instead of sucking honey or  like a jellyfish which fluffily drifts and eats fish in the sea.

Ryoko Fukuta
Ryoko Fukuta  is an abstract painter who expresses the existence of life in a way that originally has neither color nor form. She draws organic shapes using bright colors such as pink or blue, and she draws curves with a precious elaborate stroke. The emotional link of the image is “the feeling of floating in a mother’s womb or soaking in bodily fluids”.

 

谷口和正展 FRAGILE4+いしかわゆか

Kazumasa Taniguchi Tachibana Gallery
Kazumasa Taniguchi exhibition  FRAGILE4+Yuka Ishikawa
2013年6月4日~22日(本展に限り日・月曜休)

天空で光を放ちながら成長と衰退を繰り返す月。その神秘的な姿が東西の神話に残されていますが、神話の世界から遠く離れた現代でも、人を魅了する輝きは変わりません。彫刻家の谷口和正は生命のサイクルを象徴する月をモチーフとして、光と闇、生と死が共存する空間を表現しています。

アルファベットの大文字を刻んだ中空の球体(直径45センチ)。中に入れたLEDの光が文字の影を白い布や床に映します。球体の素材は鉄です。谷口は鉄板をガス溶断し、文字を形作りました。古代の人は月を見て、C(三日月)、D(半月)、O(満月)といったアルファベットの一部の文字を考えたといわれています。月をイメージした球体を文字で覆うことは、人間が月によって知性を授けられたとことをも想像させます。

合計3点の球体を置き、それぞれの一部を磨く一方、他の部分をさびさせることで三日月や半月を表します。月を題材としたさまざまな神話では、必ずしも闇は光と対立する存在ではありません。谷口の作品でも、光と影はせめぎ合いながらも一体の存在のようです。

今回の展示には、愛知県在住の切り絵作家、いしかわゆかが参加。ゲッカビジンの花をモチーフに用い、谷口が制作する「鉄の花」と同じ大きさ、同じ形をした「紙の花」を壁一面に散りばめます。暗い世界から現れ、月が満ちていくように成長し開花するゲッカビジン。やがて実を落とし、闇へ消えていくまでを鉄と紙で表します。

鉄を溶断して制作する谷口と、紙を切って制作するいしかわを「切る」という観点で結びつけるコラボレーションの試みでもあります。
(火~土曜正午~午後7時、日・月曜休、6月22日のみ午後5時まで) 

谷口和正(たにぐち・かずまさ)
1964年京都生まれ。武蔵野美術大学大学院美術専攻彫刻科修了。
<近年の個展>
2003年 「Lost in Time」(METAL ART MUSEUM HIKARINOTANI /千葉)
2009年 「RE:BIRTH」(neutron kyoto /京都)
2010年 「Fragile 2」(neutron tokyo /東京)
2011年 「Fragile 3」(neutron tokyo /東京)
2012年 TRACE-fragment- (橘画廊/大阪)

いしかわゆか
愛知県在住。2006年に独学で切り絵を始める。06年以降、Cafe  Mama Marry(名古屋)、 gallery licca(名古屋)で個展。

 

 

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