過去の展覧会

伊東敏光、中国・広州でグループ展

Toshimitsu Ito Tachibana Gallery
伊東敏光が中国・広州53美術館で開かれるグループ展「拡張する地平」に参加します。会期は2014年3月29日から5月9日まで。伊東を含む十数人の日本人作家が現地で制作した作品を展示します。(2014年3月19日)

グループ展「膜をほどこす」 

Layers of Reflection Tachibana Gallery
奈良田晃治・河合真里・福田遼子
Group exhibition Layers of Reflection  Koji Narada, Mari Kawai, Ryoko Fukuta
2014年4月8日~26日(正午~午後7時、最終日午後5時まで、日・月曜休)

絵画の魅力をつくる要素の一つに、絵の具の層の重なりやイメージの重なりがあります。そうしたレイヤー(層)があってこその手触りや身体性、あいまいさ。3人の若手画家の作品の中から、具象、抽象を問わず、それ自体の魅力によって視線を釘づけにする油彩画を紹介します。

奈良田晃治は主に旅先の風景をモチーフに、地と図の関係が入り組んだコンポジションとしての風景画を制作しています。彼いわく、それらは思考の手掛かりをつくる「平面的なオブジェ」。風景の再現は意図せず、手前の木の部分をシルエットで抜く一方、「地」の方を綿密に描くなど、地と図の関係を揺るがしています。彼は空間の重なりや地と図の関係性を追うことをきっかけにして鑑賞者を作者の身体性へ引き寄せたいと考えています。

一方、河合真里は主役をはっきりと表し、ゆっくりとなでるように画面を作っています。しかし鑑賞者が既知のものを見ようとしても、そこに現実のものの姿はありません。彼女の狙いも何かを再現することではなく、いくつもの層を重ねることによって微妙な色合いを生み出すことにあります。「絵の具の層が厚くなるほど、奥底にひそむ光が見えるような、本質的なものにたどり着けるような感覚がある」と、河合は言います。

Ryoko Fukuta Tachibana Gallery
福田遼子が表しているのは、生まれる前に母親の胎内で感じていた安心できる空間。「形」を越えて色が響き合う抽象画でありながら、部分的に絵の具の層を重ねることによって生物の器官のようなかたまりを感じさせます。制作時には「ゆったりした時間の流れや、ゆるやかで親しみのある音」も福田の意識にあるようです。

写真は、左上=奈良田晃治「鶏頭場の池」(アクリル、カンバス、37.9×45.5センチ)、右上=河合真里「斜塔」(油彩、カンバス、72.7×53センチ)、下=福田遼子「やさしいめざめ」(油彩、カンバス、13.9×17.9センチ)。奈良田の「鶏頭場の池」は参考画像。

奈良田晃治(ならだ・こうじ) 1982年大阪生まれ、2006年大阪芸術大芸術学部卒。09年以降、Gallery Den(大阪市)、2kw Gallery(同)で個展。 

河合真里(かわい・まり) 1987年兵庫県生まれ、2012年武蔵野美術大大学院造形研究科美術専攻修了。13年に個展「トーキョーワンダーウォール都庁2012 ある光景」(東京都庁第一本庁舎)、同じく「TWS-Emerging210 層の記憶」(トーキョーワンダーサイト本郷/東京)。 

福田遼子(ふくた・りょうこ) 1987年徳島県生まれ、2011年鳴門教育大大学院美術コース修了。11年Gallery銀座フォレスト(東京)、GALLERY SUZUKI(京都市)で個展。12年橘画廊、Gallery銀座フォレストで個展。同年国展新人賞受賞。13年橘画廊で「福田遼子展」

AHAF Hong Kong 2014に参加

橘画廊は2月から3月にかけて香港で開かれるホテル型アートフェア、ASIA HOTEL ART FAIR HONG KONG 2014(AHAF2014)に参加します。アーティストは伊東敏光、稲葉高志、芝田知佳、寺村サチコ、山地咲希。香港随一のショッピングモール、ハーバーシティに位置するマルコポーロ香港ホテルの客室を会場にしたフェアで、橘画廊の部屋は729号です。

日時:2月28日(金)~3月2日(日)
会場: マルコポーロ香港ホテル7・8階(橘画廊729号)
入場料: 100香港ドル

Tachibana Gallery is going to participate in ASIA HOTEL ART FAIR HONG KONG 2014 (AHAF2014) from February 28 to March 2. We are looking forward to seeing you at our booth (#729).

Date: February 28 Fri. -March 2 Sun.
Venue: Marco Polo Hongkong Hotel Harbour City, 3 Canton Road, Tsim Sha
Tsui, Kowloon, Hong Kong
Room Number: 729
Artists: Toshimitsu Ito, Takashi Inaba, Chika Shibata, Sachiko Teramura, Saki Yamaji
Admission fee: HKD 100


Toshimitsu Ito
Toshimitsu Ito is a sculptor who is forging ahead in the new field of “scenic sculpturing.” His airplane-shaped sculpture AA60 (wood, stone, 406 x 412 x 160cm) exhibited at Tachibana Gallery in 2013 had an overwhelming affect on people. His use of stones on the plane to express the cactus of Arizona, and mountains of Texas echoing the Japanese tradition of Mitate, art of resemblance, was a big sensation. This sculpture was exhibited at the Izumi Museum of Art in Hiroshima, as well. He will also be submitting miniature editions of AA60 to AHAF2014.


Chika Shibata
Chika Shibata is an artist who creates pop style art works of bright color using various techniques, such as dyeing, silk screen, and drawing. Her theme is memory. She gathers the fragments of the memories related to one day’s meal and combines them with the experiences and feelings of that day. A special technique called opal finishing is used for some works, creating a transparency, allowing her to express the ambiguity of memories.
 
Sachiko Teramura Tachibana Gallery
Sachiko Teramura
Sachiko Teramura is a fiber molding artist who, in her art, uniquely expresses “an interesting yet sickly image” of young women using a special technique of Japanese traditional-dyeing and print. Her work symbolizes a duality in young women of loveliness and desperate calculation. Since they have both sides, Teramura is enchanted by them and tries to show their beauty, a feeling of vitality, and ugliness at the same time. She has produced three-dimensional flower-like objects reminiscent of life forms allowing insects to carry pollen instead of sucking honey or like a jellyfish which fluffily drifts and eats fish in the sea.

 

グループ展-Sunbeams-

Miwa KAWAI -Yuki SATO Tachibana Gallery
河合美和・佐藤有紀・山地咲希
Group exhibition -Sunbeams- Miwa KAWAI, Yuki SATO, Saki YAMAJI
2014年1月14日~2月1日(正午~午後7時、最終日午後5時まで、日・月曜休)

モノの輪郭を揺らし、ときには神秘的な雰囲気をもたらす光。それらを感じさせる油彩の抽象絵画をグループ展形式で紹介します。

絵画の題材の中で、光や水などはとらえどころのないものです。「とらえどころがない」というとネガティブなニュアンスがありますが、あいまいであるからこそ視覚的な要素や心理的な要素をからめる余地があり、芸術的な魅力を高めることができます。逆に、光も水も、現実に見えるものを一切描かない純粋な抽象であれば、自由度が高すぎて、とらえどころのなさを活かせないかもしれません。

では、光の表現を取り込んだ抽象絵画(抽象度の高い絵画)の場合、そのイメージはどこから来るのでしょうか。一例ですが、河合美和がこんな話をしていました。「林の中を歩いていると、光の関係で自分の立ち位置が揺らぐことがある。近いと思っていたものが遠くにあったり、遠いと思っていたものが近くにあったり」。そうした経験が内的イメージの形成につながり、線や色の重なりが自然と次の線や色を生み出していくのだそうです。

理知的な青を使いながら穏やかな開放感を表す河合、落ち着いた中にほどよい自由を表現する佐藤有紀、リリカルな青や若々しい緑で生命の力を伝える山地咲希。テーマはさまざまであっても、自然の中の降り注ぐ光を思わせる新作が並びます。

写真はいずれも参考作品で、左上=河合美和「森の奥」(油彩、カンバス、162×162センチ)、右上=佐藤有紀「no.1312」(油彩、カンバス、53×37.5センチ)、下=山地咲希「日影」(油彩、パネル、72.7×72.7センチ)。

Saki Yamaji Hikage Tachibana Gallery
河合美和(かわい・みわ) 1960年兵庫県生まれ、84年京都市立芸術大美術学部卒。85年からギャラリー白(大阪市)、ギャラリー島田(神戸市)などで個展多数 。

佐藤有紀(さとう・ゆき) 1970年岡山県生まれ。94年大阪教育大教養芸術学科卒、96年京都市立芸術大大学院美術研究科修了。94年からギャラリー白(大阪市)、タピエスタイル(同)、ギャラリーワークス(同)などで個展多数。

山地咲希(やまじ・さき) 1986年香川県生まれ、2009年大阪成蹊大芸術学部卒。10年京展市長賞。<主な個展>07年高松市美術館市民ギャラリー、08年GALLERY SUZUKI(京都市)、13年ギャラリーメゾンダール(大阪市)。

芝田知佳、ラ・スイートで新作発表

今年5月に個展「YY/MM/dd」を開いた芝田知佳の布のレイヤーの新作が、ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランドのロビーに展示されました。同ホテルのラウンジ&バーにあるピアノをモチーフにした作品で、タイトルは「初対面の印象はエンタシスに似た(大根足)」。

ラ・スイートは「ミシュランガイド」で3年続けて「最上級の快適さ」と評価された神戸地区最高級のホテルです。芝田は、同ホテルが地元ゆかりのアーティストを支援する「Discover the Kobe Genius Artists Project」のアーティストに選ばれました。
(2013年10月1日)

Pages: Prev 1 2 3 ...12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 Next