過去の展覧会

ART OSAKA 2013に参加

橘画廊は7月に開かれる日本最大のホテル型アートフェア「ART OSAKA 2013」に参加します。アーティストは伊東敏光(彫刻)、福元章子(日本画)、寺村サチコ(繊維造形)、福田遼子(油彩画・水彩画)。部屋番号は6314号と6325号です。

日時: 7月19日(金)午後2~8時(プレビュー)
    7月20日(土)午前11~午後6時、21日(日)午前11~午後7時(一般公開)
会場: ホテルグランヴィア大阪26階(JR大阪駅直結)
出展ギャラリー: 52
入場料: 1,500円

Tachibana Gallery is proud to participate in ART OSAKA 2013.
Room Number: 6314&6325
Artists: Toshimitsu Ito, Shoko Fukumoto, Sachiko Teramura, Ryoko Fukuta
Date: July 19 Fri. (VIP preview)  
         July 20 Sat., 21 Sun. (Public Open)
Venue: Hotel Granvia Osaka 26th floor 
Participating Galleries: 52
Admission: ¥1,500/ 1 day pass
For details: ART OSAKA website

伊東敏光
1959年 千葉県生まれ
1985年 東京芸術大美術学部彫刻科卒
1987年 東京芸術大大学院美術研究科修了
2006~07年 米ペンシルバニア大大学院で在外研修
現在 広島市立大芸術学部教授
「風景彫刻」の制作に挑む彫刻家。2013年4月、橘画廊での個展に出品した飛行機型の彫刻「AA60」はその大きさで見る人を圧倒しただけでなく、翼や胴体部分に置いた石をテキサスの山やアリゾナのサボテンに見立てる東洋的な表現でも大きな反響を呼んだ。同作品は6月6日から7月15日まで泉美術館(広島市)に展示。ART OSAKA 2013では、「AA60」の小型版を出品する。

福元章子
1984年 大阪生まれ
2010年 京都市立芸術大大学院美術研究科絵画専攻日本画修了

人物や花、昆虫などを繊細な色遣いで描く日本画家。目の粗い麻布をあえて支持体に用い、顔料である岩絵の具と支持体の双方の力を活かす。独特のマチエール(絵肌)と穏やかな色彩のコンポジションが鑑賞者の想像力を揺さぶる(写真は「少しの不穏と」)。

 寺村サチコ
1986年 兵庫県生まれ
2010年 多摩美術大美術学部卒
2011年 前橋アートコンペライブ・グランプリ
2012年 多摩美術大大学院美術研究科修了
日本伝統の絞り染めと型染めの技法を用いて「少し病んだ」女の子たちを表現する繊維造形作家。昆虫を誘い蜜を吸わせる代わりに花粉を運ばせる花か、海の中をふわふわと漂い魚を捕食するクラゲのような立体造形物を制作している。ART OSAKA 2013をはさみ、7月3~14日、23~27日、橘画廊で個展を開催。

福田遼子
1987年 徳島県生まれ
2011年 鳴門教育大大学院美術コース修了
2012年 国展新人賞
本来は色も形もないはずの生命の存在を表現する抽象画家。ピンクや青などの明るい色を使い、曲線を丹念に描き込むことによって有機的な形をつくり出していく。「生まれる前に体験した胎内を漂う感覚や体液に浸る感覚」がイメージのよりどころ。

Toshimitsu Ito
Toshimitsu Ito is a sculptor who is forging ahead in the new field of “scenic sculpturing.” His airplane-shaped sculpture AA60(wood, stone, 406 x 412 x 160cm) exhibited at Tachibana Gallery in 2013 had an overwhelming affect on people. His use of stones on the plane to express the cactus of Arizona, and mountains of Texas echoing the Japanese tradition of Mitate, art of resemblance, was a big sensation. This sculpture is being exhibited at the Izumi Museum of Art in Hiroshima from June 6th to July 15th. He will also be submitting miniature edition AA60 to ART OSAKA 2013.

Shoko Fukumoto
Shoko Fukumoto is a painter who draws people, flowers, and insects using a special and delicate coloration. She ventures to use coarse linen for supports and utilizes unique features in both supports and mineral colors. The composition of unique matiere, and mild colors inspires the viewer’s imagination.

Sachiko Teramura
 Sachiko Teramura is a fiber molding artist who, in her art, uniquely expresses “an interesting yet sickly image” of young women using a special technique of Japanese traditional-dyeing and print.  She has produced three-dimensional flower-like objects reminiscent of life forms allowing insects to carry pollen instead of sucking honey or  like a jellyfish which fluffily drifts and eats fish in the sea.

Ryoko Fukuta
Ryoko Fukuta  is an abstract painter who expresses the existence of life in a way that originally has neither color nor form. She draws organic shapes using bright colors such as pink or blue, and she draws curves with a precious elaborate stroke. The emotional link of the image is “the feeling of floating in a mother’s womb or soaking in bodily fluids”.

 

谷口和正展 FRAGILE4+いしかわゆか

Kazumasa Taniguchi Tachibana Gallery
Kazumasa Taniguchi exhibition  FRAGILE4+Yuka Ishikawa
2013年6月4日~22日(本展に限り日・月曜休)

天空で光を放ちながら成長と衰退を繰り返す月。その神秘的な姿が東西の神話に残されていますが、神話の世界から遠く離れた現代でも、人を魅了する輝きは変わりません。彫刻家の谷口和正は生命のサイクルを象徴する月をモチーフとして、光と闇、生と死が共存する空間を表現しています。

アルファベットの大文字を刻んだ中空の球体(直径45センチ)。中に入れたLEDの光が文字の影を白い布や床に映します。球体の素材は鉄です。谷口は鉄板をガス溶断し、文字を形作りました。古代の人は月を見て、C(三日月)、D(半月)、O(満月)といったアルファベットの一部の文字を考えたといわれています。月をイメージした球体を文字で覆うことは、人間が月によって知性を授けられたとことをも想像させます。

合計3点の球体を置き、それぞれの一部を磨く一方、他の部分をさびさせることで三日月や半月を表します。月を題材としたさまざまな神話では、必ずしも闇は光と対立する存在ではありません。谷口の作品でも、光と影はせめぎ合いながらも一体の存在のようです。

今回の展示には、愛知県在住の切り絵作家、いしかわゆかが参加。ゲッカビジンの花をモチーフに用い、谷口が制作する「鉄の花」と同じ大きさ、同じ形をした「紙の花」を壁一面に散りばめます。暗い世界から現れ、月が満ちていくように成長し開花するゲッカビジン。やがて実を落とし、闇へ消えていくまでを鉄と紙で表します。

鉄を溶断して制作する谷口と、紙を切って制作するいしかわを「切る」という観点で結びつけるコラボレーションの試みでもあります。
(火~土曜正午~午後7時、日・月曜休、6月22日のみ午後5時まで) 

谷口和正(たにぐち・かずまさ)
1964年京都生まれ。武蔵野美術大学大学院美術専攻彫刻科修了。
<近年の個展>
2003年 「Lost in Time」(METAL ART MUSEUM HIKARINOTANI /千葉)
2009年 「RE:BIRTH」(neutron kyoto /京都)
2010年 「Fragile 2」(neutron tokyo /東京)
2011年 「Fragile 3」(neutron tokyo /東京)
2012年 TRACE-fragment- (橘画廊/大阪)

いしかわゆか
愛知県在住。2006年に独学で切り絵を始める。06年以降、Cafe  Mama Marry(名古屋)、 gallery licca(名古屋)で個展。

 

 

芝田知佳展 YY/MM/dd

Chika Shibata 130202 Tachibana Gallery
Chika Shibata exhibition  YY/MM/dd
2013年5月15日~6月1日(本展に限り火曜休)

「暮れかかる都会の空を/思い出はさすらって行くの/光る風 草の波間を/かけぬけるわたしが見える」。ユーミンの曲にこんな歌詞があります。大切な人と共有した時間であっても、人間はいずれ忘れてしまう。そんな切ない気持ちが込められています。風は見えないので「光る風」というのはもちろん比喩ですが、はっきり思い出せないことだからこそ比喩によってプラスのイメージをもたらすことができます。

芝田知佳は、記憶から消えてしまいかねない私的でかけがえのない経験を食の思い出に託して作品につなぎとめました。食に関する経験は記憶の深いところに刻まれるからです。あの日に帰ることはできないし、その日の出来事をはっきり思い出すこともできないかもしれない。しかし、もどかしさだけでも抱きしめていたい。そんな思いがあるようです。

写真に掲げた作品は「13/02/02 渋谷でえんりょしながらトルティーヤチップスを食べる」(2013年、シルクスクリーン、樹脂顔料、綿布、パネル、33.3×53センチ)。今年2月2日、友人と六本木や渋谷で遊んだ後、前の職場の先輩と飲食店に行き、トルティーヤチップスを食べながらビールを飲んだ――。そのときの記憶をテーマに、版画と絵画を組み合わせて制作した平面作品です。

題材に選んでいるのは、日常的な出来事というよりも本人にとって少しばかり特別な状況。それらを説明しすぎないように色と線でポップに表現しています。タイトルをヒントに、作家の「その日」の気分を想像するのも楽しそうです。
(正午~午後7時、5月19、26日と6月1日は午後5時まで)

芝田知佳(しばた・ちか)
1984年兵庫県生まれ。2007年女子美術大芸術学部卒、09年東京芸術大大学院美術研究科修了。11、12年「龍野アートプロジェクト」(たつの市)に参加。

伊東敏光展

Toshimitsu Ito AA60 Tachibana Gallery 伊東敏光 橘画廊
Toshimitsu Ito exhibition
2013年4月1日~20日(日曜休)

風景画の傑作は数え切れないほどあるのに、風景を題材とした優れた彫刻はなぜ見当たらないのか――。そんな問題意識を出発点に、彫刻家の伊東敏光は近年、「風景彫刻」の制作に挑んでいます。フレームがない、遠近法が使えない。風景彫刻の制作はそうした彫刻の制約を解決する試みともいえます。

風景とは見る人の解釈によって目の前の空間を切り取ったものですが、そもそも彫刻には絵画や写真のフレームに相当するものがなく、空間を切り取るのに向いていません。しかし海と陸の境がある島であれば一点の彫刻で表現しやすいため、伊東は2011年に「宮島鼠」(木、135×295×110センチ)を制作しました。このときは広島県の宮島がネズミのように見えたのがヒントになり、「ある時点で連想した別の形を全体像として与え、印象深い要素を盛り込む」という方法をとりました。

この方法を応用したのが、今回の個展に出品する「AA60」(写真、2012年、木、石、406×412×160センチ)です。この作品は昨年、米テキサスでの滞在制作をきっかけに生まれました。フレーム代わりの全体像は、アメリカン航空の成田-ダラス間に就航している飛行機。そこに、米国内での移動時に飛行機の窓から見たアリゾナの砂漠やサボテンを含めた風景を抽象風に表しています。

「彫刻は実在物(人や動物)を実在物(木、石、鉄など)に移すことから逃れられないため、方法論を生み出さず技術に頼ってきた」というのが伊東の見方です。言い換えると、新しい方法をつくることができれば、彫刻で風景を表現できる可能性があるわけです。その完成の暁には、「絵のように美しい風景」ならぬ「彫刻のように美しい風景」という言葉が生まれているかもしれません。
(月~金曜正午~午後7時、土曜正午~午後5時)

伊東敏光(いとう・としみつ) 1959年千葉県生まれ。85年東京芸術大美術学部彫刻科卒、87年東京芸術大大学院美術研究科修了。2006~07年、米ペンシルバニア大大学院で在外研修。現在、広島市立大芸術学部教授。なびす画廊(東京)、秋山画廊(東京)、泉美術館(広島市)などで個展多数。

竹島善一写真展「会津 昭和五十年代の記憶」

竹島善一 下郷町大内 1970 橘画廊
Yoshikazu Takeshima exhibition
前期2013年3月4日~9日、後期3月11日~23日(日曜休)

福島県の奥会津を40年以上モノクロームで撮り続けている写真家がいます。東京在住の竹島善一。ライカを手に農村に入っていったのは木村伊兵衛(1901~74年)と同じですが、一つの地域に注ぎ込んだエネルギーが尋常ではありません。木村が秋田を訪れたのは52年から71年にかけての21回。これに対し、竹島の奥会津での撮影は1000回以上にのぼります。

生まれも育ちも東京の竹島が奥会津に初めて触れたのは1970年真冬の朝。弘前への撮影行の帰路、夜行列車の乗り換えで偶然に乗ってしまった列車の窓から会津盆地の雪景色を眺めるという形での出会いでした。本業はうなぎ屋ですが、以来、日曜の夜に店を閉めた後、夜行列車に乗って奥会津に入り、定休日である月曜の夕方まで撮影するという生活を続けました。若いころはそれがほぼ毎週。年をとってからはさすがに頻度が落ちたものの、今も自ら車を運転し、奥会津へ出かけていきます。

撮影しているのは茅葺屋根の民家、軒先の風景、話好きのおばあさんに、外で遊ぶ子供たち……。竹島は奇をてらわず、「被写体に語らせる」という姿勢を貫き、対象の自然な姿にさりげなくカメラを向けてきました。30年、40年たってみれば、そうして撮られた数多くの写真がある時代への鎮魂歌として浮かび上がってきます。

もともと「生きているうちに人に見せるつもりはなかった」そうですが、10年ほど前から作品の公開を求める声が相次ぎ、展示の機会が生まれました。今回の展覧会では、茅葺民家の生活がかろうじて残っていた昭和50年代に絞り、前期と後期に分け合計約20点を展示します。すべて本人が現像し、プリントしたモノクロ写真です。上の写真は1970年1月、福島県下郷町大内で。竹島が初めての奥会津で撮った一枚です。
(月~金曜正午~午後7時、土曜正午~午後5時、3月20日も営業)

竹島善一(たけしま・よしかず) 1935年東京生まれ。蒲焼き店経営のかたわら、奥会津の人や風物を主な専門として写真を撮り続ける。アフガニスタン、中国などでも撮影。2012年、アフガニスタンを主題にギャラリー412(東京・青山)で個展。著書に『会津農の風景』『谿声山色』『蘇る記憶Ⅰ』『蘇る記憶Ⅱ』など。
「竹島善一の話」(撮影の経緯など)

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