過去の展覧会

伊東敏光、イタリアでグループ展

伊東敏光が5月28日から6月30日まで、イタリア北部、ロンバルディア州のマントバでグループ展に参加します。会場は、建築家が運営する大型ギャラリーのGalleria DISEGNO。「なにがアートなの? 【第一章】形の根拠を探して」をテーマに、日本とイタリアのアーティスト合わせて11人が出展します。

5月28日には、参加作家に美術史家のトンマーゾ・トリーニ氏、写真家の港千尋氏を交えたパネルディスカッションも開かれる予定です。

 

寺村サチコ展「多分まだ、花は咲かない」

Sachiko Teramura Tachibana Gallery 寺村サチコ 橘画廊
Sachiko Teramura exhibition
2017年5月24日~6月4日(正午~午後7時、月・火曜休)

花や海の生き物を造形上の参考にしながら、シルクオーガンジーを素材に絞り染めの技法で立体を制作する寺村サチコ。今回の橘画廊での個展では、多年草イヌサフランからインスピレーションを得た新作群を披露します。寺村によると、「いのちの美しさとその裏側」「女性の花ざかり」をテーマに、表と裏、光と影が溶け合う解放感も表わします(画像は制作中の作品の部分)。

イヌサフランに興味を持ったのは昨年秋、球根を買って自宅の隅で(土に植えず)栽培を始めたのがきっかけでした。やがて芽を出し、淡い紫の花が咲きましたが、球根の方はタマネギの皮のようなつるりとした皮が破れ、ジャガイモのつぶれたような形にシミができていました。透明感のある美しい花と妖怪みたいなグロテスクな球根の対比に驚き、全力で生きようとする植物の姿に感心しました。

これまでもスイートピー、レンゲソウ、ノイバラなど、さまざまな植物をイメージソースに使ってきましたが、植物が花の色や形、大きさを変えて昆虫や鳥を誘い、それらを介して受粉する有性生殖に主な関心がありました。しかし今回は、植物の生殖の戦略だけでなく、親が球根に残した養分を使って子が育ち、花を咲かせる姿、つまり世代間の命の受け渡しにも目を向けています。

寺村にとっての変わらないテーマは「若い女性の美と醜」であり、植物のふるまいをある程度擬人化して表現するのは従来と同じです。イヌサフランの球根がグロテスクに変貌し、身を削って花を咲かせているのだとすれば、人間の女性もシミやしわを作りながら花を咲かせようとしているのではないか。それこそ花ざかりなのではないか。そうした問題意識を造形に託しています。技法は10年近く探究しているシルクの絞り染め。すべての作品は布を染めつつ形を記憶させる方法によって、平面である布を立体に変化させています。

寺村は4月22日から6月25日まで(5月1日を除く月曜休)、群馬県立近代美術館の企画展「群馬の美術2017―地域社会における現代美術の居場所」にも出展しています。

寺村サチコ(てらむら・さちこ) 1986年兵庫県生まれ、2010年多摩美術大美術学部卒、11年前橋アートコンペライブ・グランプリ。12年多摩美術大大学院美術研究科修了。
<主な個展>
2017年 「多分まだ、花は咲かない」橘画廊(東京)
     ホテル・シーショアリゾート(たつの市)
2016年 「〜まどわし、赤〜」EARTH + GALLERY(東京)
       「繰り返さないリピート」Hasu no hana(東京)
2014年 「utopia」Hasu no hana(東京)
2013年 「MY SWEET FLOWERS」橘画廊(大阪市)
2012年 「今夜は女の子」橘画廊(大阪市)
2011年  赤穂市立図書館ギャラリー(赤穂市)

寺村サチコ、群馬県近美に出展

寺村サチコ Sachiko Teramura
テキスタイルアーティストの寺村サチコが群馬県立近代美術館の企画展「群馬の美術2017―地域社会における現代美術の居場所」に参加します。会期は2017年4月22日から6月25日まで(5月1日を除く月曜休)。群馬を拠点に活動する現代美術作家の活動を紹介し、地域と現代美術のかかわりを考える内容で、白川昌生、みねおあやまぐち、田畑信之、小野田賢三ら15人が出展します。

寺村は「投げつけられたトマト」(2017年、シルクオーガンジー、絞り染め、型染め)、「彼女が消える夜」(2015年、同)など8点を出品。5月21日(日)午後2時からは、同館で出展作家にゲストを交えた座談会に登壇します。寺村は5月24日から東京の橘画廊で個展を開きます。

原宿のカフェで柴田謙司展

Kenji Shibata uzna omom b one
2017年5月3~28日、uzna omom b one

東京・原宿キャットストリートのパンケーキカフェ、uzna omom b one(ウズナオムオムビーワン)で柴田謙司展が開かれます。半地下にありながら天井が高く、自然光が入る伸びやかな空間で、「Locked in the Ether」シリーズの写真作品10点を展示、販売します。

uzna omom b oneは原宿本店近くの2号店。台湾で人気の厚焼きパンケーキなどを提供しています。住所は渋谷区神宮前5-17-8 ベェルコート芙蓉 B1。
(平日正午~午後10時、土日祝日午前11時~午後10時、月曜休)

チョン・イナ展 Sak – Dong (色、動)

CHUN Inah Redish Bird#2 Tachibana Gallery 橘画廊
CHUN Inah exhibbition “Sak – Dong (色、動)”
2017年5月10日~21日(正午~午後7時、月・火曜休)

チョン・イナは鳥や花など生命の宿る有機的な形を借りて、生き生きと躍動するさまを表わすペインターです。作品に共通するのは、幾何学的な造形とは対極にあるバイオモルフィズム(生命的形態主義)。自然から取り入れたモチーフを自らのタッチ(筆触)やストロークとともに画面の中で遊ばせ、何かが生まれ出てくるイメージをつくり出しています。

出展するのは「マトリックス」シリーズの新作絵画です。マトリックスとはチョンが10年前から取り組んでいるテーマであり、創造の根源を意味しています。人であれ、鳥であれ、魚であれ、彼女の作品に登場するモチーフはすべてマトリックスの比喩です。今回は中でも鳥を主なモチーフとし、鳥ののびやかな動きによって「自由」を象徴的に表しています。

チョンはその鳥を描くうえで、中国古代の地理書『山海経』からインスピレーションを得たと話しています。同書には古代の人々が語り継いだ考え方が記されているとされ、そうした文献を参照しているところにも、モダニズム的なものから離れた画家の姿勢がにじんでいます。画像は「紅鳥#2」(2017年、ミクストメディア、紙、38 x 46 cm)。

橘画廊はこの展覧会で3331 Art Fair – Prime Pick(5月19―21日)に参加します。

チョン・イナ
1970年ソウル生まれ。97年ソウル大学校美術大学修士課程修了、2014年国民大学校芸術大学美術学部博士課程修了。13年Hakgojae Gallery(ソウル)で個展「合 – Matrix」、17年クムサンギャラリー(ソウル)で個展「色、動」。

Tachibana Gallery will hold the Korean artist Chun Inah’s solo show “Sak – Dong” from May 10 to May 21, 2017. This is her first solo exhibition in Japan and presents new paintings in her  <Matrix series>  representing dynamics and freedom through the theme of “birds’ movements.”

Chun’s artworks, which are always moving like living cells, continue to search for the motives in the appearances of living creatures. The obscure shapes like the parts of human bodies or other creatures in her artworks conjure emotionally profound inspirations as bio-shaped abstraction. The artist takes images of familiar nature and creates harmony on the canvas, diffusing them to thread all the separate images into a single theme.

CHUN Inah
1970 Born in Seoul
1993 BFA, Seoul National University, College of Fine Arts, Painting Department
1997 MFA, Seoul National University, College of Fine Arts, Painting Department
2014 PhD, Kookmin University, College of Fine Arts , Painting Department, Seoul

2017 Lust, Caution, Keumsan Gallery, Seoul
2015 Lust, Caution, Gallery DOO, Seoul
2014 Mongni – Ain, Gallery b’ONE, Seoul
2013 合 – Matrix, Hakgojae Gallery, Seoul

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