ダニエル・リー展 循環+LOOP


Daniel Lee exhibition LOOP
2015年12月8日~19日(正午~午後7時、日・月曜休)

韓国のアーティスト、ダニエル・リーの日本デビューです。芽を出し、花を咲かせ、実をつけて地に帰る――。そうした永遠の生まれ変わりを象徴する植物などをモチーフとして制作した写真作品十数点を出品します。以下はダニエル・リーのステートメント(協力:クムサンギャラリー)。 

理由はわからないが、私は幼いころから死について疑問を持つことが多かった。死とは何か? 死によってすべてが終わるのか? 死後の人生はあるのか? これらの答えを見つけるために本を読みあさった。また私は家業の一つである葬儀事業に就き、霊園事業にも携わることで、普通の人よりも多く死という現象に接し、多く考えて生きてきた。 

人は必ず死ぬ。これは、だれも逃げられない真理である。しかし多くの人は死を恐れて、公然と話しはしない。ほとんどの人はただ生きるためだけに忙しく、いつ来るかしれない死については忘れて過ごす。突然降りかかる死への準備ができず、最後の瞬間を非常に恐れたり、とても切なくこの世を去ったりすることもあるし、残された人に様々な痛みをもたらすこともある。 

そうした中、私は「循環―繰り返し」の観点から死を見ることができた。死と生は連続する過程だと思う。死によってすべてが終わるのではなく、それは新しい出発である。肉体は終わるが、霊体は新しい生活を持続すると考えている。それゆえ死について否定的な考えを持たない。死が近いことを感じて、いつも死の準備をしていれば、幸せな生活を送ることができるだろう。 

私はラテン語の「メメント・モリ(Memento mori)」という言葉が好きだ。長い間、葬儀事業をして感じたり、死に対して疑問を持って悩んだりした結果、「循環―繰り返し」の観点から死を見て、周りの人に「メメント・モリ」を叫びたいのだ。生には死が内在し、死にもまた生が内在しているとみれば、いつも死を思いながら死を準備して生きるべきである。「メメント・モリ」を知っていれば、与えられた生をより楽しむことができるだろう。 

死は終わりではない。それは始まりである。
死を準備して生きたい。
物質的には去っていく準備。
霊的には目を覚ます準備。
「メメント・モリ(死を想え)」。 


上の画像は「Memento mori A901」(2015年、アーカイバルピグメントプリント、61×40.6センチ)、下の画像は「Memento mori A925」(同、同、40.6×61センチ)。 

ダニエル・リー 1953年ソウル生まれ。82年インディアナ大経営学修士、87年ピッツバーグ大経営学博士。2013年マナスアートセンター(韓国京畿道楊平郡)で個展。