山地咲希展 CACTUS

山地咲希 hope 2016 橘画廊
山地咲希展 CACTUS
Saki Yamaji exhibition “CACTUS”
2016年11月12日~26日(正午~午後7時、月・火曜休)

植物からインスピレーションを得て制作する若手ペインター、山地咲希。今回の個展では、異形の植物ともいえるサボテンをメーンの画題に選びました。サボテンから連想する荒々しい質感を取り入れながら、具象と抽象の間を行く作風で生彩に富む画面を作り上げています。

山地がサボテンに興味を持ったきっかけは、そのたたずまいが人間のシルエットとだぶって見えたことでした。人間に優しく微笑みかけるとか、人間を見つめ返すとかいうことはなく、だれのことも気にしていないかのように無表情。その得体のしれない植物の、たった一つの形が人に似ていたというだけで、にわかに親近感がわいてきました。

冬、色があせて枯れたと思っていたら春に芽を出したのを目の当たりにし、ハッとしたこともありました。山地にとって、こうした主観的な体験は創作上の重要な手がかりですが、いったん制作に入ると、内面をストレートに投影することはしませんでした。むしろサボテンを周到に対象化したうえで、魅惑的なイメージを探り出そうとしています。

イメージをつくるのは色と形とマチエール(絵肌)。皮膜の層をつくるように透明絵具を塗り重ね、ときどき不透明絵具をはさんではまた透明絵具を重ねていく。そうした手作業の中から見えてくるものをつかみとっています。サボテンを題材にした新作を中心に油彩画13点を出品。画像は「hope」(2016年、油彩、カンバス、72.7×72.7センチ)。 

山地咲希(やまじ・さき) 1986年香川県生まれ、2009年大阪成蹊大芸術学部卒。10年京展市長賞。
<主な個展>
2016年ギャラリーヒルゲート(京都市)、15年橘画廊「花迷路」(大阪市)、14年GALLERY SUZUKI(京都市)、13年ギャラリーメゾンダール(大阪市)、08年GALLERY SUZUKI、07年高松市美術館市民ギャラリー
<アートフェア>
ART NAGOYA 2014、AHAF Hong Kong 2014