3331 Art Fair 2018に出展 3月7~11日

千葉麻十佳 Madoka Chiba
2018年3月、アーツ千代田3331(東京・千代田)の館内全体を使って開かれるアートフェア、3331 Art Fair 2018に千葉麻十佳の個展形式で出展します。会期は3月7~11日、橘画廊のブースは2階体育館エリアのA02。千葉はこのアートフェアのために制作した「Melting Stone」シリーズの写真作品と太陽光で溶かした石の作品、さらに「dappled sunlight」シリーズの写真作品などを出品します。

千葉は晴天の下、特殊なレンズを用いて太陽光を火山岩の表面に集中させ、およそ1000度の温度でその一部分を融解させています。2016年の個展に続き今回も、表面を溶かした岩石と、火山岩を溶かす過程を撮影した写真を合わせて展示。かつてマグマだった火山岩を一瞬、マグマに戻すことによって、地上のあらゆるものがもとは違う姿だったことを想像させます。上の画像は「Melting Stone」(2017年、20×30cm、デジタルCプリント)。

千葉麻十佳 Madoka Chiba
ほかに「核爆弾が落ちたときに少しでも生存率を上げるためのポーズ」を表した写真作品「Survival Skill in the Nuclear Age」(下の画像、2017年、ライトジェットプリント)などを出品します。写真のモデルは衝撃波と爆音から身を守るために目と耳をふさいだり、熱で燃えるのを防ぐために綿100%の衣服を身につけたりしています。

千葉麻十佳(ちば・まどか) 1982年北海道生まれ。2007年東京芸術大美術学部彫刻科卒、サロン・ド・プランタン賞と平山郁夫賞を受賞。09年東京芸術大大学院彫刻専攻修了。0910年ベルリン芸術大留学。11年前橋アートコンペライブ銅賞、12年同森村泰昌賞を受賞。現在ドイツ在住。
<主な展覧会>
2017年 個展「1000 Grad」(ホーハウス美術館/独ヘッセン州ラウターバッハ)
2016年 個展The Melting Point; 石がゆらぐとき」(橘画廊/東京)
2014年 グループ展「Ich kann mich nicht erinnern」(ベルリン)
2012年 個展「blooming in the dark」(ベルリン/共同企画・朝日新聞文化財団助成)