嶋本昭三展

Shozo Shimamoto Tachibana Gallery 嶋本昭三 橘画廊
2011年7月4日~23日(17・18日休、10日は午後1~3時オープン)

嶋本昭三は83歳の大ベテラン。1960年代以降のシルクスクリーンなど紙の作品を素材に新たに制作したシリーズ「PAPERS2011」とカンバスの絵画の小品群(2009年)を出品します。

「PAPERS」は赤、青、黄、緑のカラフルな絵の具が紙にぶつかったときの痕跡が特徴のダイナミックな作品ですが、見どころはそれだけではありません。髪をそった自らの頭にインクで字を書いてもらうヘッドアートや、室町時代の画家、雪舟の作品を画面上に借用し、その上に「あ」の字を書いた絵画「あと雪舟」。そうした代表作のモチーフの一部を見ることができます。つまり新作でありながら、新しいものと古いものが同居しているのです。

ヘリコプターから絵の具を投下するド派手なパフォーマンスで知られる嶋本ですが、「画家」の側面を改めてご覧いただけるのではないでしょうか。カンバスの小品を含め展示品はすべて初公開です。写真は「PAPERS」の1点で、サイズは45×53・6センチ。